こんにちは！
今回は映画「整形水」の感想です。
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あらすじ↓
誰もが美しくなれる“整形水"を手にした主人公・イェジが、美しくなりたいという欲望にかられ、やがて別人へと変貌を遂げた時、物語はあらぬ方向へと狂いだしていく。新たな人生をスタートさせた主人公に一体何が起こるのか…?!
美しくなりたいという人間の果てなき欲望と狂気を描き、グローバルで驚異の閲覧数と高い評価を誇る人気ウェブトゥーンを原作にアニメーションとして映画化した本作は、世界中の映画祭で高い評価を得て、ロックダウン中の韓国でも劇場公開され話題を呼んだ。日本の劇場公開時にも、疑う余地のない完成度で世界中を熱狂させる韓国エンターテインメントの底力を見せつけ、美容大国・韓国ならではの容赦なき新感覚<整形サイコホラー>としてSNSを中心に話題を呼び、幅広い層が駆け付けスマッシュヒットを記録。本作がデビュー作となるチョ・ギョンフン監督が、「外見至上主義に対する絶望と悲しみを表現したかった。」と語るように、現代社会の闇と極限の恐怖を、実写では成しえない領域まで容赦なく描き切り、エンターテインメントとして完成させている。
日本語吹替版キャストには、小さい頃から外見に強いコンプレックスを持ち、“整形水"を手に入れることで驚きの変貌を遂げる主人公イェジ/ソレ役を『ルパン三世』シリーズの峰不二子役(3代目)をはじめ、自由自在に幅広い役柄をこなす沢城みゆきが全くの別人へと変身する主人公を二役の如く見事に演じ分けるほか、イケメンで高学歴の新人俳優ジフン役に『呪術廻戦』両面宿儺役や、『テニスの王子様』の跡部景吾役などを演じ注目を集める諏訪部順一、傲慢な態度の人気タレントミリ役には、『スター☆トゥインクルプリキュア』 ユニ/キュアコスモ役などを務める上坂すみれ、芸能事務所のマネージャーキム役を『鬼滅の刃』煉獄杏寿郎役などで知られる日野聡が演じている。
https://www.amazon.co.jp/dp/B09NRS4232?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2022/6/15閲覧
韓国発のホラーアニメ映画です。
日本のアニメのような手書きアニメーションやセルルックCGではなく、がっつりCG感丸出しのスタイル。
「ソウル・ステーション」なんかもそうでしたが、韓国の人はこういうリアルっぽいアニメが好きなんですかね？
そして内容もかなり社会派。
テーマはずばり「ルックスの美醜」について。
美しければちやほやされ、醜ければ疎まれ、さげすまれる。
それを厳然たる事実として描きます。
容赦はありません。
ですし、例えば「醜くても心が美しければいつか素敵な恋人が！」みたいな救いは一切ありません。
美しいことが正義、醜いことは悪。
そういう最初から提示された価値観が変わることはありません。
それはつまり、なんだかんだいっても社会はそういうもんだよね、ってことなんだと思います。
で、じゃあそういう社会で、醜い人間には絶対に超えられない壁がある中で、どうサバイブしていくのか？
そこで整形水が出てくるわけです。
整形水は根本的に顔を変えられる（作り替えられる）ので、整形手術ではどうしようもない部分なんかも変えられますし、余分な肉をそぎ落とすこともできる。
当然主人公もそれを使って容姿端麗、スタイル抜群な美人に生まれ変わりますが・・・。
なんというかこの映画、今思い返すと意外とお話はたいしたことないんですよね。
美しくなって恋をする！とか美しくなって成功する！とかではなく、主人公はとりあえず美しくなって、卑小な自意識を満たして、美を維持するために周りの人間を苦しめているだけ。
幼い頃から醜いことにコンプレックスを持っていた女性が美しくなってはみたものの・・・という。
そういう明確な成り上がりストーリーじゃないからこそ、世間の残酷さとか色々と見えてくる部分もあったりするんですがね。
とにかくシビアというか、シニカルな映画だな、と思いますね。
ただ最後の方はいままでのリアルな作風から打って変わって超展開がやってきます（笑）
「ええ、そんなのあり！？」という衝撃のオチが待っております。
ただ最後の最後、ラストシーンを見ると腑が落ちるというか。
ちょっと綺麗にまとめすぎた感はありますが、かなり綺麗に着地させたと思いますね。
ということで、気になった方は是非！！！
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