こんにちは!
今回は映画「迷宮物語」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
眉村卓の原作をもとに、3人の監督がそれぞれ独自の作風で作り上げたSFオムニバスアニメーションの傑作。
猫とともに大正~昭和初期モダニズム風な世界へと入り込む少女を描いたりんたろう監督の「ラビリンス・ラビリントス」、あまりにも過酷なレースに臨み続けていたために身体だけでなく精神までも破壊されていくレーサーを描く川尻善昭監督の「走る男」、ジャングルの奥地でロボットたちにより延々続けられている工事を中止させるために赴いた男の苦悩を描く大友克洋監督の「工事中止命令」。各作品ともに度合いの差はありながらも「物語」を持ちつつ、しかしそんなことはどうでもよくなるほどに圧倒的なビジュアルイメージが炸裂する、まさしくアニメーションでしか表現することの不可能な作品である。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00007BKQC?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/4/28閲覧
・ラビリンス・ラビリントス
風邪の時に見る悪夢のような、おどろおどろしい童話のような世界観です。
芸術的ではありますが、怖いです(笑)
夜中に見たらちびりそうです(笑)
一応メインというか、残りの二編はこの作品の主人公が見ている映像と言う設定です。
・走る男
今回の3編の中で一番好きな作品。
圧倒的な疾走感、メカニカルで近未来な感じ、重機や計測器の工業的世界観。
80年代のアニメの最先端と言う感じで、今見ても古びません。
まるでMVのように各シーンがすごくきまっています。
KEN ISHI等のテクノミュージックとすごく相性がよさそうですね。
・工事中止命令
色々と解釈のしようはあると思いますが、個人的にはロボットが社会を管理することの恐ろしさを描いた作品だと解釈しました。
ロボットは私情を持ち込まないので、採用だったり取引だったり、そういうところでプラスに働くこともあるでしょうが、それは逆に融通が利かない(一度プログラムされた命令を手放さない)、ということにも通じるわけで。
それに追いつめられる主人公を描くことで、ロボットの持つ負の面を描こうとしたのかなあ、と個人的には解釈しています。
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