こんにちは!
今回は「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版」の初期構想のお話です。
本来はここまで大掛かりなプロジェクトではなく、数年で完結するはずだった、全四部からなるリメイク企画「新劇場版」。
今回はその初期構想をまず考えたいと思います。
まず前提として、この記事ではこの動画の考察を(大方は)踏まえていますので、ここから先は是非見てからお読みいただきたいと思います。
簡単にこの動画の重要ポイントを押さえると、
①新劇場版はエヴァンゲリオンをガンダムシリーズのように、後続のクリエイターが自由に作品を作れる土台とするために始まった
②四部作 序・破・急+?(同時上映)は、急(旧)+シン(新)である
③旧とは、新世紀と言いつつ20世紀から21世紀に切り替わってしまったことで旧世紀となってしまたったTVシリーズと、旧字体である「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版」の二つをさす
④シン・エヴァンゲリオン劇場版とは、二つの旧を乗り越えた先の「シン(新)・エヴァンゲリオン」シリーズの第一作であり、ここからの様々な展開のベースとなる新たなる始まりである
と、以上を踏まえた上で、急がQに変わり、大幅な路線変更が行われた今とは違う、もともとの初期構想がどんなものだったかを考えていきたいと思います。
・序(1.0)
序は基本的に「新世紀エヴァンゲリオン」1話~6話のアップグレード版です。
そもそもの新劇場版は、TVシリーズ全26話を再構成したものであり、「やり直し」の物語ですからね。
・破(2.0)
破も「新世紀エヴァンゲリオン」8話~19話までの物語をベースにしています。
とはいえ、使徒戦がない7話や、9.10.13.14話がまるっとカットされていたり、16~19話の内容も犠牲になるのがトウジからアスカに変更されていたり、新キャラ・マリが登場したりと、序に比べると改変具合がかなり進んでいます。
この破が初期構想からどれだけ離れているのかはわかりませんが、ただスタッフの証言で「Qの大幅な路線変更」というのがあるので、逆に言えば破はある程度初期構想にそったものということが出来ると思います。
・急+?
本来同時上映となるはずだった「急」と「?」。
同時上映ということは、長くても1.5本分くらいの上映時間しかないわけで、この新劇場版は本来映画3.5本分程度の尺で構想されていたと思われます。
本来26話の物語を3.5で割ると8.6ですから、映画一本で8~9話分消化しなければならない。
序で6話しか進まなかったわけですが、破で物語の根幹と関わらないアクション編を大幅カットしたことにより、20~26の7話を二部構成でやればいいことになった。
では、どこで区切るのかといえば、それは当然24話の「最後のシ者」でしょう。
つまり、急では19~24話をやり、25・26話が「?」。
なぜ25・26話が「?」なのかと言えば、24話までは今までの物語をベースにしているのである程度は予測が経つが、25・26話は上記した新シリーズの基盤となるまったく新しい物語になるため予測がつかない、ゆえに「?」なのではないか、と考えます。
・まとめ
この記事で予測する初期構想はこんな感じです。
序 1~6話のリビルド
破 8~19話のリビルド
急 20~24話のリビルド
? 完全新作
この初期構想通りのものも見てみたかったですねえ・・・。
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