こんにちは!
今回は「呼び出し先生タナカ」の感想です。
4/24 19時よりフジテレビ系にて、3時間スペシャルで幕を開けた「呼び出し先生タナカ」。
アンガールズ・田中さんがゴールデン初MC!
しかも特番も経ずにいきなり!
さらにいきなり3時間!
ラヴィットでの麒麟・川島さんの起用成功もありましたし、お決まりのMCだけでなくちゃんとこういう中堅芸人さんにMCが廻ってくるのはいいですよね。
で、肝心の番組の感想ですが、「めちゃイケ抜き打ちテスト」の劣化版、あるいは「アメトーーク」の運動神経悪い芸人の劣化版、といった感じでしたね。
個人的に「運動神経悪い芸人」自体もあまり面白いとは思っていないタイプなんですが、今回はそれにもましてひどかった。
さらにめちゃイケの抜き打ちテストに比べると、同じフジテレビで20年近く前に編み出されたシステムを使っているくせに、まさか本家をはるかに下回ってくるとは・・・。
何がダメって、番組内リアリティというか、モチベーション設定がガバガバで。
例えばめちゃイケであれば、上位を狙うチームとおバカ担当が分かれていて。
光浦さんなんかは高学歴として、ゲストでやって来た人に負けたくない、だからテストを真剣に頑張る、というモチベーションがあった。
おバカチームも、(テイとしては)一番のバカになりたくないから必死に点をもぎ取ろうと頑張っている。
その頑張りの過程で生まれるおバカ回答をイジっていく、というのが基本設定なわけですよ。
いや、もちろん初回はともかくとして、めちゃイケでもそのイジリシステムが世間に浸透すればするほど、出役としては回答でボケればその分テレビに映れる、面白い回答をすればイジってもらえる、タレントとしてはおいしい、ということは自明の理になっていくわけで。
だから実質としては、「テスト回答大喜利」なわけですよね。
当然、「やりにいく」(あえてボケていく)方も増えるわけで。
なんだけれども、一応番組内の設定としてはそういう「やりにいく」方々を顕在化させない番組内設定と、そして何より「めちゃイケ」というある種のリアリティ番組としてのメンバー同士の関係性から生み出される空気感、そして演出があった。
それに比べるとこの番組はもう、無秩序に「やり放題」なわけですよ。
だって真面目に回答するメリットがタレント側にないわけじゃないですか。
そりゃあボケていくよね、「やり」にいくよね。
まあ、それは良いんです。全員が真面目に回答して、面白くない間違いしか出てこなかったら番組として成り立ちませんから。
テレビ番組ってそういうものでしょう。
ただこの番組が「サムい」のは、「やり」にいっている癖にイジられる生徒たちのスタンスが「えー、私たち真剣に回答したのに!本当に間違ってます!?」というリアクションになってる部分。
いや、嘘をつけ、と。
もちろん天然で間違った部分もあるでしょう。
でも絶対何問かは「やってる」だろう、と。
そんなのはねえ、高校生、いや中学生だってわかると思いますよ。
こんな嘘臭さ、白々しさはきついって。
子供だましにもなってないって。
そのテスト大喜利の部分が面白かったかどうかは置いておいて(実際、笑った部分もありましたけどね笑)、その小芝居がほんと白々しすぎてキツかった。
これ、毎週やる気ですか?
この茶番を?
もう初回で「やり放題」なのがばれてるのに?
もういっそ「このテスト回答でボケて下さい」という大喜利番組スタイルにしてくれた方が、ストレートに見れるんだけどなあ。
もう純粋なおバカの振りをさせられている出演者も、それをMCに徹して捌いていく田中さんも、「ああ、お仕事頑張ってますね」って見えてしまって、気の毒というか、恥ずかしいというか。
見る側に共感性羞恥を強いちゃだめですよ。
結論としては、「やりにいく」のはいいんだけれども、さも「私は純粋に答えただけなんですけど」というテイの茶番・小芝居を見せつけられるのはキツい、番組内リアリティと視聴者の見ている世界に乖離がありすぎて白々しくなってしまっている、というところでしょうか。
マジでストレートな大喜利番組に変えてくれたら毎回見ます!(笑)
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