こんにちは!
今回は壁井ユカコ作「カスタムチャイルド 罪と罰」の感想です。
あらすじ↓
金髪碧眼の至高の美少年ながら母に遺棄された過去を持ち、“犯罪者の遺伝子”に傾倒する春野。父が愛好するアニメキャラクターの実体化として作られた少女レイ。遺伝子操作を拒絶するカルト狂信者の両親を持つ“遺伝子貧乏”清田──16歳の夏、予備校の夏期講習で出会った3人は、反発しあい傷つけあいながらもかけがいのない友情を築いていく。 遺伝子工学分野のみが極端に発展し、子どもの容姿の“デザイン”が可能になった仮想現代を舞台に、社会によって歪められた少年少女の屈折や友情を描く、著者渾身の長編青春小説。
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遺伝子操作が極端に進化した世界。
そこでは貧富の差が拡大し、格差が歴然となった世界。
そんな世界を舞台にした三人の少年少女のお話です。
いやあ、良かった!
面白かった!!!
内容やキャラクター造形、書きぶりからしてアニメ・漫画の文脈が感じられ、良かったですねえ。
中でも面白かったのが、冬上レイという少女。
彼女は父親によってアルルビとして設定され、あきらかにロリコンの父親によって歪められた生活を送っている。
アダルトチルドレンな父親によって依存の対象とされている。
この子がね、完全にエヴァンゲリオンの綾波レイなんですよ(笑)
包帯やら人造的なキャラやらぶっきらぼうな話し方やら、すべてが「ああ、これは完全に綾波レイですね」となる。
もちろん父親がアニメ・フィギュアゆえの造形だとは思うのですが、あまりにもまんますぎて笑ってしまった、というおはなしでした。
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